フィリピンのマルコス大統領は18日、首都マニラを訪れたニュージーランドのラクソン首相と会談しました。
会談後の共同声明で、両国は軍どうしの協力を深める相互後方支援協定などの締結を目指すほか、再来年までに両国関係を「包括的パートナーシップ」に引き上げることで一致し、防衛面での協力を強化するということです。
マルコス大統領は共同会見で「ニュージーランドの友人たちがわれわれの地域における包括的な海洋安全保障に向けた努力に参加する意向であることをうれしく思う」と述べました。
また、ラクソン首相も「防衛面での関係を発展させるため、両軍がより摩擦のない形で協力し合えるよう働きかけている」と応じました。
南シナ海の領有権をめぐってフィリピンと対立する中国は、今月に入り東南アジアでフィリピン以外の国々と相次いで会談を重ね取り込みをはかっています。
フィリピンとしては今月11日に行われた日本とアメリカの3か国の首脳会談に続き、ニュージーランドとも連携を深めることで、民主主義諸国を軸にした多国間での連携で中国に対抗するねらいがあるものとみられます。
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