中国の国家統計局が10日発表した先月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.2%上昇しました。

中国の消費者物価指数がプラスとなるのは5か月連続で、旅行需要の高まりで、関連するサービスなどが値上がりしたことや、ガソリン価格が上昇したことなどが主な要因です。

その一方、上昇率は前の月の0.3%から鈍化していて、消費者の間で節約志向が強まる中、自動車やスマートフォンなどの値下がりが続いているほか、住宅販売の低迷で家具や家電製品の価格も下落しました。

合わせて発表された、企業が製品を出荷する際の値動きを示す先月の生産者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.8%の下落と、1年9か月連続のマイナスとなりました。

デフレへの懸念が依然としてくすぶる中、中国共産党は、今月15日から長期的な経済政策運営の方針を決める重要会議「三中全会」を開く予定で、不動産不況や内需停滞といった課題に対し、どこまで踏み込んだ対策を打ち出せるかが注目されます。

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