ワシントンで3日間の日程で開かれているNATOの首脳会議は11日、最終日を迎え、日本の岸田総理大臣やウクライナのゼレンスキー大統領も参加して、協議が行われる予定です。
このうち、NATOのインド太平洋地域のパートナー国である日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4か国などとの協議では、サイバー攻撃への対処や偽情報対策などの分野で協力を広げることが確認される見通しです。
前日の10日の協議で、加盟国の首脳らが採択した首脳宣言では、中国について「ロシアによる侵攻の決定的に重要な支援者だ」と批判したうえで、中国に対し、軍事目的にも転用できる部品や原材料などをロシアに供給しないよう求めました。
また、北朝鮮とイランについては「ロシアへ直接、弾薬や無人機などの軍事支援を行っており、ロシアによる侵攻をあおっている」として、厳しく非難しました。
最終日の協議では、ロシアや中国、北朝鮮、イランの行動を抑止するために、ヨーロッパとインド太平洋地域の連携を深めることができるかが焦点です。
岸田首相 バイデン大統領夫妻主催の夕食会に出席
岸田総理大臣は日本時間の11日午前、ワシントンのホワイトハウスで開かれたバイデン大統領夫妻主催の夕食会に出席しました。
夕食会には、NATO=北大西洋条約機構の首脳会議に参加する各国の首脳らが招かれ、岸田総理大臣は出迎えたバイデン大統領夫妻に対し、開催国の尽力に敬意を表すとともに、ことし4月にアメリカを公式訪問した際のもてなしにも改めて謝意を伝えました。
これに対しバイデン大統領夫妻は「4月はすばらしい訪問だった。再会できてうれしい」と述べました。
このあと岸田総理大臣は各国の首脳らと懇談し、意見を交わしました。
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