CNNテレビは11日、アメリカ政府など複数の当局者の話として、ロシア政府がドイツの大手防衛企業ラインメタルのトップ、パッペルガーCEOの暗殺を計画していることをアメリカの情報機関がことしに入って察知してドイツ側に伝え未然に防いだと報じました。

ラインメタルは、ウクライナ軍の砲弾を生産し、6月には現地に戦闘車両の整備拠点を設けるなど、ウクライナと関わりが深い企業です。

ドイツでは大手企業のトップがねらわれたと報じられたことに衝撃が広がっていて、フェーザー内相は12日、地元メディアに対し報道にはコメントできないとしながらも「格段に高まっているロシアの脅威を深刻に受け止めている」と述べ懸念を示しました。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は12日、報道は偽の情報に基づいているとして関与を否定しています。

ウクライナを支援するNATO=北大西洋条約機構は、今月10日に発表した首脳宣言でロシアがヨーロッパなどで破壊工作や暴力行為などを激化させていると指摘していて、各国は警戒を強めるとみられます。

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