ロシアのプーチン大統領は6月、ウクライナとの和平交渉について、おととし一方的に併合を宣言したウクライナの東部ドネツク州やルハンシク州など4つの州からウクライナ軍が完全に撤退することに同意し、実際に撤退を開始すれば、交渉を始める用意があると主張しています。

これについて、ウクライナの地元メディアと世論調査機関は6月下旬に調査を行い、15日、結果を発表しました。

それによりますと、プーチン大統領が示した条件について82.8%が「同意しない」と回答し、ロシアの強硬姿勢に対する強い反発が改めて浮き彫りになりました。

この条件をめぐっては、ウクライナ外務省がすでに「ばかげている」と拒否する姿勢を示しています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ロシア側が強硬な条件を示していることについて「国際社会から正当な交渉姿勢への支持を集めようとするウクライナの取り組みを弱体化させる試みだ」と指摘しています。

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