国土安全保障省監察官室はバイデン氏が発表した独立調査委員会とは別に調査を進める=ロイター

【ワシントン=赤木俊介】トランプ前大統領の銃撃事件を受け、米国土安全保障省の監察官室がシークレットサービス(大統領警護隊)の調査を開始したことが17日までにわかった。バイデン米大統領が発表した独立調査委員会とは別に、シークレットサービスによる銃撃事件時のトランプ氏の警護体制を調査する。

国土安全保障省監察官室が調査案件リストに加えた。監察官室は2021年1月の連邦議会議事堂襲撃事件におけるシークレットサービスの警護体制を含め、80件以上の案件を調査している。

シークレットサービスによる今回の事件時の警護体制には批判の声が出ている。

今回の監察官室や、バイデン氏公表の独立調査委員会とは別に、米議会上下両院の委員会も調査に乗り出している。下院の監視・説明責任委員会、上院の国土安全保障・政府問題委員会がそれぞれ調査を始め、公聴会も開く。

トランプ氏を狙った銃撃事件は13日、東部ペンシルベニア州の集会で発生した。シークレットサービスのチートル長官は16日、集会の警備体制に関して「(シークレットサービスが)すべての責任を負う」と米CNNテレビのインタビューで述べた。チートル氏は22日、下院監査委員会の公聴会で証言する予定だ。

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