【北京共同】中国共産党が中長期の経済方針を討議する重要会議、第20期中央委員会第3回総会(3中総会)は最終日の18日、習近平国家主席が掲げる発展モデル「中国式現代化」の推進に向けた決定を採択した。決定内容をまとめたコミュニケを、国営通信新華社を通じ公表した。不動産不況や人口減少で成長が鈍化する中、米欧と一線を画した中国独自の方式で社会主義「強国」建設に道筋を付け、習氏の権威強化を図る。 総会は「国家安全が中国式現代化の重要な基礎だ」と指摘。反スパイ法などで統制を強める習指導部が抜本的な経済改革に取り組むことに懐疑的な見方もある。 採択したのは「改革のさらなる全面深化と中国式現代化の推進に関する決定」。習氏は総会初日の15日に草案を説明した。中国式現代化は2022年10月の第20回党大会で習氏が打ち出した。 総会は35年までに高水準の社会主義市場経済体制を構築すると表明。不動産や地方政府債務といった経済リスクを抑え、税財政と金融の改革を深化させる方針を示した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。