【ニューヨーク=竹内弘文】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は19日、米有力アクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントが米コーヒーチェーン大手のスターバックスの株式を取得したと報じた。企業価値向上策について両社は水面下で交渉を数週間にわたり続けてきたという。
保有額の規模や具体的な要求事項については明らかになっていない。報道が伝わると19日の米株式市場でスターバックスの株価は前日比7%上昇した。
スターバックスが4月30日に発表した2024年1〜3月期決算は20年10〜12月期以来の減収に陥った。地域別の既存店売上高は北米が3%減、中国市場で11%減だった。市場予想を下回ったことから株価は低迷していた。
エリオットは大型の投資案件を相次ぎ実施している。6月には米格安航空会社(LCC)のサウスウエスト航空の株式保有を発表した。他にも、米半導体大手テキサス・インスツルメンツや日本のソフトバンクグループの株式保有が明らかになっている。
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