犠牲者追悼の式典で演説するキプロスのフリストドゥリディス大統領=20日、ニコシア(ロイター=共同)
【アテネ共同】地中海の分断国家キプロスの南側、ギリシャ系のキプロス共和国で20日、トルコ軍が侵攻してから50年となり、犠牲者追悼の式典が開かれた。南北分断の解消を目指す国連仲介の和平協議が暗礁に乗り上げる中、フリストドゥリディス大統領は「妥協することなく、祖国再統合を目指す」と訴えた。 国連は連邦制に基づく再統合を目指してきたが、トルコ系の北側は2国家の共存を求めている。式典に出席したギリシャのミツォタキス首相は、連邦制による解決への支持を表明した上で「再統合するまで戦いをやめない」と強調した。 キプロスでは1974年にギリシャ軍事政権の介入でクーデターが起き、トルコ軍が北側を占領し、南北に分断。北側は83年、北キプロス・トルコ共和国の独立を宣言し、トルコだけが国家承認している。
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