北朝鮮の国旗(資料写真)

 【ソウル=木下大資】北朝鮮の朝鮮中央通信は23日の論評で、米国のトランプ前大統領が11月の大統領選に向けた共和党候補の指名受諾演説で、北朝鮮と「うまく付き合った」と話したことについて、米朝関係に「未練を膨らませている」と評した。

◆米朝関係は「アメリカの行動次第」

 公式な声明や談話より重要度の低い論評の形だが、トランプ氏の受諾演説に北朝鮮が反応を示したのは初めて。トランプ氏が大統領に返り咲けば、対北朝鮮政策の基調が変わる可能性を注視しているとみられる。  同通信は、トランプ氏が前回の在任中、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との「首脳間の個人的な親交を前面に出し、国家間の関係に反映しようとしたのは事実だ」としながらも「実質的な肯定的変化はもたらされなかった」と指摘。北朝鮮に対する米国の「敵視政策」は変わっていないと改めて批判し、米朝関係の行方は「全面的に米国の行動次第だ」と主張した。  トランプ氏は18日の演説で、北朝鮮を念頭に「核兵器を持った誰かとうまくやることは良いことだ」などと語った。 

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