【エルサレム=共同】パレスチナ自治区ガザ当局は24日、イスラエル軍が南部ハンユニスで22日に開始した一連の攻撃による死者が3日間で129人に上ったと発表した。被害地域には軍が「人道地区」に指定した場所も含まれる。軍はイスラム組織ハマスがハンユニスからロケット弾などを発射していると主張。空爆に加えて地上部隊を投入し作戦を強化している。
ガザ当局は被害地域に多数の住民や負傷者が取り残されているとしており、被害の拡大が懸念される。3日間の負傷者は400人以上。
軍は24日、昨年10月のハマスの奇襲攻撃でガザに連れ去られた男女3人の遺体を収容したと発表した。地元メディアによると、うち男性2人は奇襲攻撃で殺害された後にガザに運ばれ、女性はハマスによる拘束中に死亡したという。
軍は22日、ハンユニスの「人道地区」で「ハマスが再武装しているとの情報を得た」として一部住民に退避を要求し、直後に攻撃を開始した。ガザ保健当局によると、昨年10月の戦闘開始以降のガザ側死者は3万9千人を超えている。
一方、ガザ停戦交渉を巡り、イスラエルメディアは、25日に予定されていた同国交渉団の仲介国への派遣が延期されたと伝えた。25日に予定されるネタニヤフ首相とバイデン米大統領の会談後に再調整するという。
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