カナダやアメリカでは気温が高く乾燥した状態が続き、ことしも各地で森林火災が発生しています。

このうちカナダ西部アルバータ州では、国立公園で山火事が起き観光拠点として知られる町、ジャスパーに火が迫り22日、当局の指示を受け、住民や観光客およそ2万5000人が避難しました。

その後も火は強風で勢いを増し、ヘリコプターからの放水や地上での消火活動は難航して24日夜には市街地にも火災が広がりました。

25日に撮影された映像では、焼け落ちた多くの建物や黒焦げになった車両が確認できます。

アルバータ州政府のスミス首相は、記者会見で「30%から50%の建物などが被害を受けたおそれがある」と述べるとともに、メキシコやオーストラリアなどからも消防隊の応援を受けて消火活動に全力を尽くすと強調しました。

ジャスパーから南に200キロ余り離れた町、レイクルイーズのレストランの従業員は「今のところ影響はありませんが、個人的に避難の時に持ち出すバッグは用意しました」と話していました。

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