気象予報士の甲斐隆宏さんに聞く「お天気箱」のコーナー。
今回は、「パリの気候」についてです。
26日はパリオリンピックの開会式が行われ3週間ほどの熱い戦いが始まります。
そこでパリの気候がどうなのか、佐賀と比べてみたいと思います。
まず降水量を比較してみますと佐賀県は梅雨時期を中心に300ミリを超える月があります。
パリはというと、あまり変化がなく100ミリ未満が並んでいます。
特に7月は晴れの日の確率が高い月でもありますので、オリンピック期間中も雨による中止は少ないかもしれませんね。
次に平均気温から見ていきますと冬場の気温は大きな変化はありませんが、夏場になると佐賀は平均で25度を超えてきますが、パリは20度程度で5度以上も差が開きます。
佐賀県で20度は5月や10月にあたるため運動会が行われるような体を動かすに適した時期というのがわかります。
また、パリの湿度は低いですので、いい条件となりそうです。
でもなぜパリは夏でも気温が上がらないのかというと正解は緯度が高いからなんです。
緯度に合わせて日本とフランスパリで比較してみると北海道の稚内よりも高く、パリの緯度は48度くらいになります。
このため、夏場でも平均気温が20度程度に抑えられます。
逆に冬は佐賀とあまり変わりませんでしたよね。
稚内では平均でマイナス4度くらいまで下がります。
なぜかというと、西にあるメキシコからの暖流が流れ込んでいることやその熱が偏西風によって運ばれているからと言われています。
週末の26日27日も引き続き太平洋高気圧に覆われて厳しい暑さとなるでしょう。
ただ、27日午後はにわか雨や雷雨の可能性があるため、雲行きにはご注意ください。
週間天気は、太平洋高気圧に覆われて大体晴れるでしょう。
最高気温は、平年並みか高い状態が続くでしょう。
体調管理だけでなく、食中毒にも十分注意しましょう。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。