アメリカ中西部イリノイ州スプリングフィールドで今月6日、「不審者がいるかもしれない」と通報した黒人のソニヤ・マシーさん(36)が、自宅に駆けつけた白人の保安官代理に銃で顔などを撃たれて死亡しました。

この事件で、保安官代理のショーン・グレイソン被告(30)が殺人などの罪で起訴され、警察は今週、同僚が身につけていたカメラの映像を公開しました。

映像には、自宅のキッチンで火にかけていた鍋を手にしたマシーさんに対し、グレイソン被告が「鍋を下ろせ、撃つぞ」と叫んだあと、発砲する様子が写っています。

マシーさんは直前に「神の名のもとにあなたを非難する」と口にしていますが、銃を向けられると謝りながら身をかがめています。

26日に開かれた記者会見で、遺族や支援者はマシーさんがメンタルヘルスの問題を抱えて苦しんでいたことを明らかにしました。

今週末には首都ワシントンやニューヨークなど25以上の都市でデモを呼びかけられていて、映像の公開をきっかけに抗議の声が高まっています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。