【ビエンチャン共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日米中ロなどが参加する東アジアサミット(EAS)外相会議などが27日、ラオスの首都ビエンチャンで開かれた。バイデン米大統領の再選断念後、初の主要国際会議。外交筋によると、米国は南シナ海で威圧を強める中国を批判。中国は米国の干渉排除を求めて強く反発し、激しい応酬となった。 ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議も開催され、25日から続く一連の会議が閉幕。東南アジアを軽視したトランプ前米大統領の復権を視野に入れる各国から、中国のさらなる影響力拡大を思わせる発言も出た。 外交筋によると、ブリンケン米国務長官は、南シナ海でフィリピン軍のボートを攻撃した中国を強く批判。中国の王毅外相は、南シナ海で騒乱が起きるとすれば「外部の介入」が引き起こすものだと述べて米国を非難し、応酬となった。 マレーシアのモハマド外相は25日のASEAN外相会議で、中国とフィリピンなどが領有権を争う南シナ海を巡り、米国を念頭に置き「外部の影響」は排除すべきだと主張。中国に同調していた。
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