インドの首都ニューデリーで開かれている、ユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会は26日、パレスチナのガザ地区にある4世紀ごろの修道院の遺跡「テル・ウム・アメル」を新たに世界遺産に登録することを決めました。

この遺跡は、中東で最も古いキリスト教の修道院の1つとされる「聖ヒラリオン修道院」を中心に教会や浴場の跡地などで構成されていて、アジアとアフリカを結ぶ交易ルートの要衝に位置していたと評価されています。

ただ、イスラエルとハマスの戦闘によって危機にさらされているとして、世界遺産委員会は、「危機遺産」にも指定することを決めました。

ユネスコは、「危機遺産」に指定することで、国際社会から保全のための技術的、財政的な支援が受けやすくなるとしています。

パレスチナのユネスコ代表部の大使は、地元メディアの取材に対して「世界遺産委員会の決定は、ガザ地区の人々への希望のメッセージとなる」と話しています。

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