ロシアでは海軍の記念日にあたる28日、各地で式典が開かれ、プーチン大統領はサンクトペテルブルクでの式典に出席しました。

この中で、アメリカが2026年、ドイツに駐留する部隊にロシアも射程に入るともされる開発中の極超音速兵器や巡航ミサイルなどを配備する方針を発表したことに触れ「こうしたミサイルは将来的に核弾頭を搭載するかもしれず、発射から10分でロシアに到達する」と強く反発しました。

その上で「アメリカなどの対応次第では、ロシアも兵器を配備する。こうした状況は冷戦時代をほうふつとさせる」と述べ、状況によっては、ロシアが生産や配備を見送っていたという中距離と短距離のミサイルを配備する可能性を示唆し、強く警告しました。

記念式典はロシアの太平洋艦隊の司令部がある極東・ウラジオストクでも開かれ、コルベット艦や潜水艦なども参加しました。

また式典にはロシアとの関係を強化している中国の艦船も参加し、ロシア国防省によりますと中国側の司令官もロシアを訪れロシア国防省の高官と会談したということで、欧米に対抗して連携をアピールするねらいもあるとみられます。

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