パリオリンピックのビーチバレー男子に出場している29歳のオランダの選手は、2014年にイギリスで当時12歳だった女子児童に性的暴行をした罪で、禁錮4年の判決を受けました。

そして1年余り服役したあと、更生プログラムを受けるなどして競技に復帰し、今回初めてオリンピックへの出場権を獲得しました。

しかし女性の支援団体などはこの選手の出場に強く反対し、28日のビーチバレー男子の初戦では、試合前の選手紹介の際に観客からブーイングも聞かれました。

試合ではオランダペアがイタリアペアに1対2のフルセットで敗れ、この選手は報道陣と接触することなく会場をあとにしました。

オランダ選手団の広報担当者は「性犯罪はスポーツよりはるかに重い問題だが、彼は刑期を終えたあと競技に復帰するためできるかぎりのことをしてきた」と述べ、理解を求めました。

また、IOC=国際オリンピック委員会のアダムス広報責任者は「多くのリハビリと安全対策が行われてきた」として、出場を問題視しない立場を示しています。

この選手は31日と8月2日にも試合に出場する予定ですが、28日には出場禁止を求めるインターネット上の署名が10万人を越え、波紋が広がっています。

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