アメリカのトランプ前大統領が今月13日、選挙集会の演説中に銃撃された事件で、ABCテレビは29日、地元警察の特殊部隊のインタビューを放送し、この中で隊員の1人は、トランプ氏の警護にあたるシークレットサービスとの間で事件発生まで連絡を取り合っていなかったと証言しました。

また、有力紙のニューヨーク・タイムズも、特殊部隊が銃撃の1時間半以上前にトーマス・クルックス容疑者(20)を現場近くで撮影した写真などの情報共有が現場の数人の隊員にとどまり、シークレットサービスにも伝えられていなかったと報じ、警備上の連携に不手際があったことが浮き彫りになっています。

一方、FBI=連邦捜査局は、これまでに450人以上に聞き取りを行ったほか、トランプ氏からも聞き取りへの協力を得られることになったと、29日、明らかにしました。

また、現場で射殺されたクルックス容疑者については、2023年9月から射撃クラブの正規の訓練コースに進み、ことしに入ってからは爆発物に使う化学薬品などをインターネットで偽名を使って購入していたということで、FBIは引き続き動機の解明を進めるとしています。

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