金杉大使は30日、山東省の中心都市済南を訪れ、省トップの林武書記と会談しました。

北京の日本大使館によりますと、山東省にはおよそ1500社の日系企業が進出していて、会談で林書記は山東省にとって日本は重要なパートナーだと強調し、引き続き協力を推進していく姿勢を示しました。

これに対して金杉大使は、日中両国の間に懸案が山積していることを踏まえ「問題があるからこそ意思疎通と協力が必要だ」と述べ、日本人に対する短期滞在のビザ免除措置の再開などについて、中国政府に働きかけるよう求めました。

日本大使館によりますと、双方は経済関係の強化や人的往来の拡大で一致したということです。

金杉大使が去年12月に着任して以降、省や直轄市のトップと会談するのは今回が3回目です。

両国関係の改善に向けた模索が続く中、関係者は「日本との関係を進めることを中国側がためらう雰囲気は少なくなっている」としています。

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