【ワシントン共同】11月の米大統領選に向け、ハリス副大統領は30日、激戦州南部ジョージアの最大都市アトランタで集会を開いた。人工妊娠中絶の権利擁護を訴える構え。同州は保守層が強いが、世論調査によると住民の6割が中絶の権利に賛成しており、ハリス陣営は共感を得る余地があるとみて支持拡大を狙う。 11月5日の本選まで3カ月余り。民主党の候補指名が確実なハリス氏は、共和党のトランプ前大統領打倒へ民主党の期待を背負い、積極的な遊説を展開。ロイター通信によると、来週には自身が選ぶ副大統領候補と共に激戦州ツアーを始める。 ジョージア州は2020年の前回大統領選で民主党のバイデン大統領がトランプ氏に辛勝。民主党候補が制したのは1992年以来だった。 ハリス氏は演説で、トランプ氏が返り咲けば全米で中絶が禁じられ、体外受精へのアクセスも制限される危険性があると強調。 公共宗教研究所が今年5月に公開した調査結果では、ジョージア州で「全て」や「ほとんど」の中絶が合法であるべきだと考える住民は計63%に上った。
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