イスラエル軍の空爆で破壊された建物を確認する男性=7月30日、レバノン・ベイルート郊外(AP=共同)

 【エルサレム共同】レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは7月31日、イスラエル軍による30日のレバノン首都ベイルートへの空爆で、最高幹部シュクル司令官が死亡したことを認める声明を出した。軍のハレビ参謀総長は、イスラエル国境に近いレバノン南部にヒズボラの部隊が展開するのは「許さない」と述べ、対ヒズボラ作戦を強化する考えを示した。  ベイルート空爆はイスラエル占領地ゴラン高原で子どもら12人が死亡したロケット弾攻撃への報復。レバノンメディアによると司令官のほか、女性と子ども計5人も死亡した。シュクル氏の葬儀は8月1日に営まれ、ヒズボラの指導者ナスララ師が演説する見通し。  シュクル氏はヒズボラ創設時からのメンバーの一人。昨年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始後、イスラム組織ハマスと共闘するヒズボラはイスラエル北部を攻撃。シュクル氏は軍事作戦の指揮を執っていた。  一方、中東の衛星テレビ、アルジャジーラは31日、ガザ北部ガザ市を車で移動していた記者とカメラマンがイスラエル軍の攻撃を受け死亡したと発表した。2人はイランで暗殺されたハマスの最高指導者ハニヤ氏の自宅近くに向かっていた。


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