中国湖南省南部 台風3号の大雨で30人死亡 35人行方不明

台風3号は、先月25日に中国南部の福建省に上陸したあと、中国大陸を北上し、各地で大雨による被害が相次ぎました。

国営の新華社通信によりますと、大規模な土砂災害や浸水被害が発生した内陸部・湖南省南部の資興では30人が死亡し、35人の行方がわからなくなっているということです。

このほか、およそ11万8000人が被害を受け、道路や電気、それに通信なども大きな影響を受けたということです。

これを受けて、李強首相は1日に被災地を訪れ、行方不明者の捜索に全力を尽くし、インフラの復旧を急ぐよう指示しました。

中国では先月、湖南省のほかにも内陸部の陝西省で高速道路の橋の一部が崩落し、これまでに15人の死亡が確認されているほか、四川省などでも土砂災害による死者が出るなど、大雨の被害が拡大しています。