先月29日、イギリス中部のサウスポートで子どものダンス教室に押し入った17歳の少年がナイフで次々と人を刺し、子ども3人が死亡し、大人を含む10人がけがをしました。

現地メディアによりますと、事件の直後からインターネット上で「少年はボートでイギリスに来たイスラム教徒の移民だ」などと反移民感情をあおるような偽の情報が一気に拡散したということです。

そして、事件の翌日から各地で政府の移民政策などへの抗議活動が行われ、一部の参加者がモスクにレンガを投げ込んだり警官に暴力をふるったりするなどして暴動に発展し、警察はこれまでに100人以上を逮捕したと発表しました。

警察は、極右とされる団体の支持者たちが参加していたと明らかにしたほか、少年はイギリス生まれだなどとして出自に関する臆測を否定しています。

事態を受けて会見したスターマー首相は1日「ネット上で暴力を扇動することは犯罪だ」と非難しました。

その上で、イスラム教徒のコミュニティーの安全を守るために必要なあらゆる対策を講じると強調しました。

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