アメリカの連邦検察は1日、ロサンゼルス近郊に住むマシュー・ボウヤー被告(49)を違法なスポーツ賭博の運営など3つの罪でことし6月に起訴したことを明らかにしました。
検察は被告側が司法取引に応じ起訴内容を認める方針だとしています。
司法取引の内容として両者が合意した文書では、被告が去年10月まで少なくとも5年にわたって違法賭博を運営し、賭けの参加者は多いときで700人を超え、そのひとりが水原元通訳だったとしています。
この文書には、水原元通訳が2021年9月からことし1月にかけて被告のもとで少なくとも1万9000回賭けを行ったとも記されています。
また、賭けの参加者にはカリフォルニア南部のチームのプロ野球選手と、マイナーリーグの元選手もいたとしています。
水原元通訳は違法なスポーツ賭博による巨額の借金の返済のため大谷選手の口座から1700万ドル近く日本円でおよそ25億円を不正に送金したなどとして銀行詐欺の罪などで起訴され、司法取引に応じて罪を認めていて10月25日に量刑が言い渡される予定です。
被告とやりとりしている男性「足洗うと話していた」
ボウヤー被告はことし4月、NHKの取材班が自宅前で話しかけた際には、スマートフォンで撮影するようなそぶりを見せながら「大谷翔平を知っているか?大谷と賭けをしたことがあるか?」と反対に質問してくるなどし、取材班の問いかけには応じませんでした。
またカジノ業界に独自の人脈を持ち、ボウヤー被告と直接やりとりをしているという男性は4月の時点でのNHKの取材に対し「もうギャンブルからは足を洗うと話していた。彼は反省しているようだ」と明かしていました。
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