ヒズボラ “戦いは新たな段階に入った” イスラエルへ報復の構え
バイデン大統領 ネタニヤフ首相と電話会談 安全保障への関与確認
ガザ地区でイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスは31日、ハニーヤ最高幹部が訪問先のイランでイスラエルによる攻撃で殺害されたと発表しました。イスラエルは関与を認めていませんが、イランの最高指導者ハメネイ師は報復を行う考えを示しています。また、イランが支援するヒズボラの幹部がイスラエル軍による空爆で殺害されたことを受け、ヒズボラの最高指導者ナスララ師は1日、「戦いは新たな段階に入った。敵はわれわれの報復を予期するべきだ」と述べました。ロイター通信は1日、イランとヒズボラなどの武装勢力の代表がイスラエルへの報復について協議する予定だと伝えたほか、イラン軍の参謀総長も「イランと抵抗勢力がどのように報復を行うかは検討中だ」と発言しています。一方、ネタニヤフ首相は1日、「あらゆる事態への備えができている。イスラエルへのどのような攻撃も大きな代償を伴うだろう」と述べ、イランやヒズボラを強くけん制していて、緊張がさらに高まっています。
1日、アメリカ・ホワイトハウスは、バイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談し、イランなどからの脅威に対する安全保障への関与を改めて確認したと発表しました。会談では、弾道ミサイルや無人機などに対する防衛への支援や、防衛を目的としたアメリカ軍の新たな展開について協議したとしています。一方、バイデン大統領は、地域の緊張を緩和するための取り組みの重要性も強調したということです。イランがことし4月、革命防衛隊の司令官らの殺害への報復だとして、イスラエルに大規模な攻撃を行った際、アメリカ軍は、無人機などを迎撃して支援しました。イランやヒズボラによる報復の可能性が取り沙汰される中、バイデン政権としてイスラエルへの揺るぎない支援を強調した形です。
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