太平洋地域などの国々の海軍トップらが互いの信頼醸成を目的に2年に1度集まる「西太平洋海軍シンポジウム」は、議長国を務める中国の東部、青島で開かれています。

22日の開幕式には、アメリカ太平洋艦隊のケーラー司令官や、ロシア海軍トップのモイセエフ総司令官など、日本を含む29か国の代表らが出席しました。

一方、中国と南シナ海をめぐって激しい対立が続くフィリピンは、メンバー国で唯一、欠席しました。

開幕式で、中国の制服組トップで中国軍を統括する「中央軍事委員会」の張又侠副主席は、南シナ海や台湾海峡などの情勢を念頭に、「中国の人民は平和を尊び、いかなる国とも戦争するつもりはないが、中国の領土主権を侵害することはできない。核心的利益への挑戦は決して許さない」と述べ、フィリピンや台湾への軍事的な支援を続けるアメリカなどをけん制しました。

会議は非公開で行われ、オブザーバー参加を申請しているオランダも加えた30か国が海上の偶発的な衝突に関わる規則などをめぐって意見を交わすほか、二国間の会談も行われるということです。

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