アメリカ司法省は2日、TikTokと中国の親会社バイトダンスが子どものメールアドレスなど幅広いデータを親の同意なく収集していたなどとしてカリフォルニア州の連邦地裁に提訴したと発表しました。
司法省によりますと、13歳未満の子どもの個人情報は親の同意がない限り収集・利用することが禁じられていますが、TikTokは「キッズモード」で作成された子どものアカウントからメールアドレスなどを収集し、保持していたとしています。
また、親が削除を求めても多くは対応に応じず、社内に適切な規程もないなどと指摘しています。
提訴を受けてTikTokは「多くは過去のことであり、事実として正確ではないか、すでに対処済みだ」と主張した上で、子どもを守るため改善を続けていくとする声明を出しました。
TikTokをめぐって、アメリカでは中国に情報が漏えいし安全保障が脅かされるとの根強い懸念があります。
ことし4月にはアメリカでの事業を売却しなければ配信を禁止することを盛り込んだ法律が成立しましたが、TikTok側は表現の自由の侵害だとして差し止めを求める訴えを起こしています。
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