ガザ地区でイスラエルと戦闘を続けるハマスのハニーヤ最高幹部が7月31日、訪問先のイランで殺害されたことを受け、イランの最高指導者ハメネイ師はイスラエルが攻撃したとして報復を行う考えを示しています。

こうした中、アメリカ国防総省は2日、オースティン国防長官が、イスラエルの防衛を支援し、不測の事態に対応できるようにするため、アメリカ軍に態勢を強化するよう指示したと明らかにしました。

具体的には、弾道ミサイルからの防衛能力がある巡洋艦や駆逐艦を中東地域などに追加派遣するほか、戦闘機部隊を中東地域に追加で派遣し、防空を支援する能力を強化するとしています。

さらに、原子力空母「セオドア・ルーズベルト」を中心とする空母打撃群に代わり、原子力空母「エイブラハム・リンカーン」を中心とする空母打撃群を派遣することも明らかにしました。

一方、オースティン長官は2日、イスラエルのガラント国防相と電話で会談し、オースティン長官は、イスラエルを防衛するアメリカの揺るぎない支援を強調し、追加支援の内容についても伝えました。

そして、緊張のさらなる高まりは避けることができると述べたということです。

中東情勢の行方が一段と懸念される中、アメリカとしては、さらなる戦闘の拡大は避けたい考えです。

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