米国のトランプ前大統領(78)が13日、米ペンシルベニア州バトラーで演説中に銃撃されました。

 現場で射殺されたトーマス・マシュー・クルックス容疑者(20)の犯行動機は明らかになっていませんが、米国では近年、政治的な分断を背景とした暴力が増え、不安が膨らんでいます。

 2日後の15日には、米共和党全国大会がウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれ、トランプ氏を大統領候補に正式に指名しました。銃撃を受けたトランプ氏は、耳にガーゼのようなものをあてた姿で登場し、健在であることを印象づけました。

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 一方、現職のバイデン大統領(81)は21日、大統領選から撤退する意向を明らかにしました。

 6月の討論会後、バイデン氏に対する高齢不安が高まり、オバマ元大統領など党の有力者からもバイデン氏再選を不安視する声が出ていたなかでの決断でした。

 バイデン氏やオバマ夫妻は大統領選の後任候補としてカマラ・ハリス副大統領(59)支持を表明。8月の党大会での正式指名が確実になっています。支持率の差は狭まってきています。

 熱戦が繰り広げられているパリ五輪の開会式が行われた26日、フランスで高速鉄道TGVを狙った同時多発的な放火事件が発生しました。フランス国鉄(SNCF)が同日、「大規模な攻撃」の被害を受けたと発表。約80万人に影響が出ました。また、28日夜から29日未明にかけては国内6県で通信事業者の設備が壊される被害も出ました。捜査当局は28日、SNCFの施設に侵入した疑いで、極左活動家の男を逮捕し、捜査を進めています。

 イスラエル北部のレバノン国境付近では、イランが支援するシーア派組織ヒズボラとイスラエル軍の戦闘が激化しています。イスラエル軍は27日、イスラエルが占領するゴラン高原への「ヒズボラからの攻撃」で子どもら12人が死亡したと発表。30日にはレバノンの首都ベイルートへの報復空爆に踏み切り、ヒズボラ幹部を殺害したと主張しました。

 そんななか、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは31日、最高幹部イスマイル・ハニヤ政治局長がイラン首都テヘランで殺害されたと発表しました。ハニヤ氏は30日に開かれたイランのペゼシュキアン新大統領の宣誓式のため、テヘランを訪れていました。ハマスはイスラエルの関与を主張していますが、イスラエル側は公式な反応を示していません。

 ハニヤ氏は、ガザの停戦や人質解放などをめぐる対外交渉の中心人物で、今後のイスラエルとの交渉は厳しさを増すことになりそうです。

 7月の国際ニュースを写真で振り返ります。

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