アメリカ西海岸のシアトルでは毎年8月6日に地元の住民団体が中心になって原爆の犠牲者を追悼する催しが開かれています。

40回目となることしもシアトルにある湖のほとりでは、住民などおよそ1500人が集まり、それぞれが平和への願いを書いた紙の灯籠を湖に浮かべました。

参加した人たちはみなもに浮かぶ穏やかなあかりを見つめながら、原爆によって失われた命に思いをはせていました。

子ども連れで参加した女性は「当時、何が起きたのかを子どもにも伝えて、記憶にとどめたいと思い参加しました」と話していました。

また、かつてこの行事を始めた1人で、90歳の女性は「核兵器が二度と使われないよう願います。私たちがいる世界の片隅でも争いではなく、非暴力での解決について語り、平和のために努力を続けていきたいです」と話していました。

シアトルでは先月、市内の公園にある広島の「原爆の子の像」をモデルに建てられた銅像が足の部分から切断されたうえに盗難の被害に遭いましたが、銅像があった場所には、ことしも千羽鶴が飾られていたほか、会場では銅像を再建するための募金も呼びかけられていました。

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