8日、米ハワイ州マウイ島ラハイナから沖合に向かう「パドルアウト」の参加者(共同)

 【ラハイナ共同】102人が死亡した米ハワイ州マウイ島の山火事は8日、発生から1年を迎えた。被害が大きかった西部ラハイナのビーチでは被災者ら数百人が集まり、サーフボードやカヌーで沖合に出て死者を追悼する伝統儀式「パドルアウト」に参加した。  ビーチに集まった人びとはほら貝の音色が響く中、約100メートル沖合の船に向かい、海上で並んだ。上空のヘリコプターから花びらがまかれると歓声が上がった。船の上にいた参加者は団結を呼びかけるハワイの歌を合唱。ビーチでは、すすり泣きながら歌う人がいた。  リチャード・プラタさん(71)は山火事で友人9人を亡くし、「弔いたかった」と目に涙を浮かべた。


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