去年8月8日、マウイ島西部で起きた山火事は、かつてのハワイ王国の都、ラハイナの中心部を含む市街地まで燃え広がり、住宅およそ2200棟を焼き、亡くなった人は102人にのぼりました。

火事から1年となった8日、ラハイナのビーチでは追悼の催しが行われ、およそ4000人が参加しました。

青空が広がるなか、参加した人たちはカヌーやサーフボードで一斉に沖へとこぎ出し、洋上で輪になって犠牲者たちを悼みました。

参加した男性は「悲しみと幸せを同時に感じています。私はラハイナの火事で逃げ遅れ、5時間、海の中で過ごしました。ラハイナの人々にとってふさぎ込む日々でしたが、こうしてみんなが集まれてうれしいです」と話していました。

山火事では住民およそ1万2000人が家を失い、ホテルなどでの避難生活を強いられましたが、その後、島に残ったほとんどの人は仮の住宅などへの入居が完了し、一部で住宅の再建も始まっています。

ハワイ州のグリーン知事は会見で「これまでは生き残るための1年だった。いまこそ、私たちは再建を始める」と述べ、地域の住民を中心に歴史遺産をいかした街作りを進めていく方針を明らかにしました。

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