カマラ・ハリス米副大統領が11日、米西部サンフランシスコで資金集めの集会を開いた。米大統領選で民主党の候補となってから初めての「地元」訪問となった。
ハリス氏はサンフランシスコ湾をはさんで対岸のオークランドで生まれた。女性として初めてサンフランシスコの地区検事を務めた経験もあり、この地は地元だ。
会場となった市中心部を望む高台のホテル周辺では、厳重な警備が敷かれた。米メディアによると、民主党重鎮のペロシ元下院議長、カリフォルニア州のニューサム知事、サンフランシスコのブリード市長ら約700人が参加。参加費は最低3300ドル(約49万円)、最高50万ドル(約7350万円)で、総額1200万ドル(約17億6千万円)以上を集めたという。
会場近くに住むギャリー・グリーンさん(62)は「カマラが立候補してくれてうれしい。彼女なら若者や多様な有権者を引きつけてくれる」と話した。
一方、周辺ではパレスチナ支持を訴える100人ほどが抗議活動し、「イスラエルへの支援をやめろ」「今すぐ武器の禁輸を」などと声を上げた。主催した団体のシンシア・ペーパーマスターさん(77)は「私たちの税金を武器のために使ってほしくない。ハリス氏にもトランプ氏にも投票しない」と話した。(サンフランシスコ=五十嵐大介)
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