【上海共同】中国の大学教授らのセクハラ行為を女子大学生が交流サイト(SNS)で告発し、免職や停職の処分が下る事例が相次ぐ。素顔と実名を出した動画での捨て身の訴えに同情や怒りの声がわき起こり、大学側が対応を迫られるケースが多い。  「指導教授から性的関係を要求され、断ると卒業できないと脅された。耐えられず声を上げる」。北京の名門、中国人民大の博士課程で学ぶ女性が7月21日、短文投稿サイト、ウェイボに身分証を手にマスク姿の動画を公開し2年に及ぶ被害を告発した。  抱きつかれ胸を触られたと証言したほか、動画には教授がキスを求める音声なども。SNS上で拡散すると「犯罪だ」「厳罰にして学生を守れ」と批判の声があふれた。大学は22日夜「教員が守るべき道徳に反する重大な違反があった」として教授の免職と共産党籍の剥奪を公表した。  中国や香港のメディアによると、大学での被害告発が相次ぐ。6月に湖南省の女子大学生が、大学幹部からカラオケに呼び出され酒を飲まされてキスされたと実名で訴える動画を投稿。幹部は免職された。


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