先月、ハマスのハニーヤ前最高幹部が訪問先のイランで殺害され、イランは、イスラエルによる攻撃だとして報復を宣言し、中東地域の緊張が続いています。
こうした中、ドイツ政府によりますと、ショルツ首相は12日、イランのペゼシュキアン大統領と電話で会談し、「暴力の連鎖を止めなければならない」として、軍事的な緊張をこれ以上高めないよう自制を呼びかけたということです。
これに対してペゼシュキアン大統領は「イランは交渉を通じて問題を解決することを重視する」としながらも、「圧力に屈せず対応する権利がある」と述べ、報復を行う方針を重ねて強調しました。
これに先立ち、ドイツはフランスやイギリスとともに共同声明も出して報復の自制を求めていて、事態の悪化を防ぐための外交努力が続いています。
ガザ地区 イスラエル軍の攻撃つづく
一方、ガザ地区では12日もイスラエル軍による攻撃がありNHKガザ事務所が南部ハンユニスのナセル病院で撮影した映像にはけがをした住民が次々と運び込まれる様子や、頭から血を流した幼い子どもの姿が写っています。
地元の保健当局は12日、これまでの死者が3万9897人にのぼったとしています。
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