12日、ウクライナ軍の越境攻撃が続くロシア西部クルスク州で、仮設テントに避難した人たち(AP=共同)

 【キーウ共同】ロシア西部クルスク州への越境攻撃を続けるウクライナ軍のシルスキー総司令官は12日、ロシア領約千平方キロを制圧したと明らかにした。2022年2月のロシア侵攻開始以降、ウクライナがロシア領内で挙げた最大級の軍事的成果。越境攻撃は12日で1週間となり、国境の防衛網の薄さを突かれたロシアは戦力を増強し、ウクライナ兵の掃討作戦を続けている。  プーチン大統領は政府会合で報復攻撃を示唆。ウクライナ軍の死傷者増加を指摘し、ゼレンスキー政権が「ロシア国民への犯罪だけでなく、自国民を絶滅させる道を歩んでいる」と非難した。  ゼレンスキー大統領は通信アプリの投稿で、クルスク州への越境攻撃について「ロシアがもたらした戦争がロシアに戻っているということだ」と正当性を主張した。  千平方キロは東京都の面積約2200平方キロの約半分に当たる。クルスク州のスミルノフ知事代行は政府会合で制圧範囲は480平方キロと説明した。州内の28集落をウクライナ側に制圧され、住民12人が死亡、12万1千人が避難したとも述べた。


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