ハマスの当時の最高幹部が先月、訪問先のイランで殺害されたことを受けて、イランはイスラエルによる攻撃だとして報復を宣言していて、早ければ今週中にも報復する可能性が取り沙汰されています。

同時にイランは報復の時期と方法について、アメリカなどが15日に再開を呼びかけているガザ地区での停戦と人質の解放に向けた交渉の行方を見極めて判断する構えも示しています。

こうした中、イスラエル首相府は14日、交渉が行われる予定の仲介国カタールの首都ドーハに15日に交渉団を派遣することを決めたと発表しました。

一方、ハマスの幹部は、アメリカのメディアに対して「ネタニヤフ政権はこれまでの提案を破棄し新たな条件を出したほか、われわれの指導者を暗殺した」と述べ、参加しない意向を示しました。

ただ、ロイター通信は14日、当局者の話としてハマスが直接、参加しなかったとしても仲介者がイスラエルとの協議の内容をハマス側に説明する見通しだと伝えました。

交渉の行方はイランによる報復にも影響を与える可能性があり、停滞してきた交渉が再開し、進展するか注目されています。

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