ウクライナの公共放送局「ススピーリネ」に引き渡されたのは大型の中継車で、戦時下でも放送を維持、強化できるようJICA=国際協力機構が、NHK財団などと協力して供与しました。

首都キーウにある公共放送局の中庭で19日、引き渡しの式典が行われ、ウクライナに駐在する松田邦紀大使が、ロシアによる軍事侵攻に関するニュースを発信し続けているジャーナリストたちに敬意を表した上で、「この中継車によって番組制作や放送の能力を強化することができる」と意義を強調しました。

また、公共放送局のミコラ・チェルノティツキー会長が「視聴者のためにより質の高いコンテンツを作れるようになることをとてもありがたく思う」と謝意を示しました。

中継車には10台のカメラを搭載でき、ニュースだけでなく、スポーツや文化などさまざな分野の番組制作に使われ、キーウへの攻撃が激化した場合に備えて、西部リビウの拠点にももう1台の中継車が供与される予定だということです。

JICAガバナンス・平和構築部の増田淳子部長は「偽情報などがロシアから出されることも大いにある中で、情報を正確に伝えるという公共放送のミッションのためにも使われると思う」と述べ期待感を示しました。

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