18日に死去したフランスの映画俳優アラン・ドロンさんの愛犬が、安楽死させられるのを免れたと、AFP通信などが20日報じた。ドロンさんは生前、死後に愛犬を安楽死させ、一緒に埋葬するよう求めていたが、多くの抗議が寄せられていた。

 愛犬は「ルーボ」と名付けられた10歳のオスで、犬種はマリノア。ドロンさんは2018年、「もし私が先に死んだら、獣医師に(ルーボも)一緒に死なせてもらうよう頼むつもりだ。彼が悲しみに暮れながら、私の墓の上で死ぬよりましだ」などと仏誌に語っていた。

 ドロンさんの死後、改めてルーボに注目が集まり、愛犬家らが安楽死に抗議していた。そうした声を受けて20日、フランスの動物保護団体ブリジット・バルドー財団が、ドロンさんの家族の話として「ルーボが安楽死させられることはない」と公表した。ドロンさんの家族が飼い続けるという。

 英紙ガーディアンによれば、フランスでは飼い主が動物を安楽死させることは禁じられておらず、飼い主の要望に応えるかどうかは、獣医師の判断に委ねられている。(鈴木峻)

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