これは21日、タリバンの関係者がNHKの取材に対して明らかにしました。

それによりますとタリバンの暫定政権は、国連で現地の人権状況に関する特別報告者を務めるリチャード・ベネット氏について、アフガニスタンへの入国を禁止する措置をとったということです。

理由についてタリバンの関係者は「アフガニスタンの人権状況について一方的な報告書を発表し、悪意あるプロパガンダを広めることで国際社会を欺いている」と主張しています。

アフガニスタンでは3年前に復権したタリバンが暫定政権を発足させ、女性は小学校までしか通えないほか、国連やNGOなどで働く女性の職員の出勤も停止されるなど、女性の教育や就労の制限が続いています。

こうした状況についてベネット氏は、性別による社会的な隔離や差別だとして「ジェンダー・アパルトヘイト」と呼び、暫定政権に強く改善を求めていました。

女性の人権状況をめぐっては、改善を求める国際社会に対し、タリバンは「国内問題だ」などと反論していて、双方の立場の隔たりが改めて浮き彫りになった形です。

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