ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=川上純平】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比75ドル63セント高の3万8315ドル61セントで推移している。中東情勢への警戒感が後退する中、主力株を中心に押し目買いを入れる動きが続いた。一部銘柄の好決算も米株相場を押し上げている。ダウ平均の上げ幅は200ドル近くに達する場面がある。

ダウ平均は前日まで3日続けて上昇したものの、3月28日に付けた最高値(3万9807ドル)をなお大きく下回っている。23日は消費関連を含む景気敏感株の一角が買い直され、JPモルガン・チェースやウォルト・ディズニーが上昇している。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、ゼネラル・モーターズが大幅に上昇している。23日発表の2024年1〜3月期決算は売上高が市場予想を上回った。24年12月期通期の業績見通しを上方修正し、好感された。同業のフォード・モーターにも買いが及び、投資家心理を支えている。

米債券市場では長期金利が4.6%台半ばから4.5%台半ばに低下した。S&Pグローバルが発表した4月の購買担当者景気指数(PMI)の速報値は、製造業とサービス業がどちらも市場予想に届かなかった。金利の低下で、株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いが入っている。

ダウ平均の構成銘柄ではベライゾン・コミュニケーションズやスリーエム、ハネウェル・インターナショナル、マイクロソフトが買われている。半面、セールスフォースとシェブロンが下げている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸して始まった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。