インドのモディ首相は日本時間の23日午後2時前、ウクライナの首都キーウに到着しました。
モディ首相がウクライナを公式訪問するのは、ロシアによる軍事侵攻後、初めてで、このあとゼレンスキー大統領との首脳会談が行われる予定です。
インドはロシアの伝統的な友好国で、ウクライナ侵攻をめぐってもロシア軍の即時撤退を求める国連の決議案の採決を棄権するなど、直接的な非難を避けてきました。
7月9日、ロシアを訪問したモディ首相は、プーチン大統領に対してウクライナの状況への懸念を伝えたほか、「平和が不可欠で戦場には解決策はない」と述べ、外交と対話に立ち戻るよう呼びかけました。
訪問に先立って会見したインド外務省の高官は「平和的な解決を見いだすため、あらゆる必要な支援をする用意がある」と述べていて、ウクライナ情勢をめぐりどのようなメッセージを打ち出すかが、焦点です。
一方、ゼレンスキー大統領としては、グローバル・サウスの代表格で、ロシアと接点を持つインドに対して、和平などをめぐるウクライナの立場にも理解を求めるものとみられます。
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