22日、米シカゴの民主党大会でステージを歩くハリス副大統領(AP=共同)
2021年、史上初めて女性、黒人、アジア系の米副大統領になった。撤退したバイデン大統領の後継者として、女性の昇進を阻んできた最後の「ガラスの天井」に挑む。かつて検事としてさまざまな事件を手がけ、有罪評決を受けた共和党大統領候補のトランプ前大統領についても「彼のような人間は知っている」と対決姿勢をあらわにする。 1964年、西部カリフォルニア州オークランドで、インド系の母とジャマイカ系の父との間に生まれた。 サンフランシスコ地方検事を経て2011年、黒人女性として初めてカリフォルニア州司法長官に。08年大統領選の民主党候補指名争いでは当初本命視されていなかったオバマ元大統領を支持。黒人初の大統領誕生に一役買った。 17年から南アジア系初の連邦上院議員を務め、議会公聴会ではトランプ政権の幹部らを鋭い質問でたじろがせ、元検事の本領を発揮した。 懸念材料は発言が不安定とされる点だ。主要政策を巡って一貫性を欠き失速。今回も7月下旬の出馬表明後、一度も記者会見を開いておらず批判されている。
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