【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻（8月25日の動き）

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首都キーウの広場では、24日、国産の無人機や軍用の車両など、あわせておよそ30点が展示されました。

中でも多くの市民の関心を集めたのが「マグラ」と名付けられた無人艇です。

最大時速72キロで進むことができ、ウクライナ軍によりますと、南部クリミアなどで活動するロシア軍の艦船への攻撃にも数多く使われているということです。

また、戦地でけがをした兵士を運ぶなどの目的で使われているドローンや、兵士の避難などにも活用されている大型の車両も展示されていました。

会場を訪れた30歳の男性は「ウクライナがこのような武器などを作れることを誇りに思う。多くのロケットや人もいるロシアに比べてわれわれにはそこまでの資源がないからこそ新しい技術を駆使してロシアに勝つ必要がある」と話していました。

また、21歳の女性は「ウクライナ人は日々、独立のために戦っている。この展示は私たちがどれだけ結束して、ベストを尽くそうとしているか示していると思う」と話していました。

首都キーウの中心部にあるミハイル聖堂の壁には、2014年から続くロシア側との戦闘で亡くなった兵士たちの写真が並んでいます。

独立記念日の24日も多くの市民がこの場所を訪れ、1枚1枚の写真を確かめるようにして兵士たちの顔を眺める人や写真の前で涙をぬぐう人の姿もありました。

親族が東部ルハンシク州で戦死したという夫婦は、亡くなった親族の写真の近くに花をささげていました。

また、メッセージを添えたウクライナの国旗をささげて何度も十字をきり、犠牲となった兵士たちを追悼する女性もいました。

ウクライナ軍が、今月始めたロシア西部クルスク州への大規模な越境攻撃について、エストニアのシンクタンク、国際防衛安全保障センターで研究員を務め、ロシア・ウクライナの安全保障に詳しい保坂三四郎氏は「プーチン大統領にとってクルスク州の一部が占領されたというのは非常に体裁が悪い。ウクライナ軍が侵攻したということは言わず、あくまでテロと呼ぶことでその脅威を低く、小さく見せようとしている」と指摘しました。

その上で「自国の領土を一部占領されても核兵器を使わない、あるいは使えない。今回のロシアの対応はこれまで欧米政府の関係者が懸念していた核兵器による報復のリスクを見直すことにもつながる」と述べ、欧米各国による今後のウクライナへの軍事支援に影響を及ぼす可能性があるという見方を示しました。

そしてウクライナ側のねらいについて「ウクライナは、11月のアメリカ大統領選挙でトランプ政権が誕生した場合、交渉に向けた圧力がかかることを懸念している。ロシアの一定の地域を占領しておくことによって将来ありえるロシアとの交渉に向けてカードを用意しておく。軍事的なメリットを得るというよりも、政治的な目的がかなり強い作戦ではないか」と述べ、アメリカの大統領選挙を見据えた動きだと分析しています。