◆自動車に比べると低額な「罰金」
報道によると、SUGAさんは6日夜、電動スクーターを飲酒運転して転倒。血中アルコール濃度が高い泥酔状態だった。 注目を集めたのは罰則内容。SUGAさんの電動スクーターの種類は明らかにされていないが、重量や最高速度によっては自動車よりも罰則が軽い、個人移動装置と判断される可能性がある。道交法で「自動車など」の飲酒運転には、1〜5年の懲役または500万ウォン(約55万円)〜2000万ウォンの罰金が科される。一方、個人移動装置の飲酒運転の罰金は20万ウォン以下だ。 野党議員は事故後に、個人移動装置の罰則を自動車と同等に引き上げる法案を発議した。罰則強化の動きの背景には、利用増に伴う事故の多発がある。◆事故は年2300件、飲酒運転は7000件以上摘発
27日、学習塾が集中するソウル・大峙地区の電動キックボード=上野実輝彦撮影
交通渋滞が深刻なソウルでは2010年代後半から、快適な近距離移動手段として個人移動装置の人気が出た。レンタル制度も充実し、10分で3000ウォン程度。2020年の7万台から2023年には29万台に増えた。通勤などに利用する若者が多く、報道によればレンタル大手3社の利用者の半分は20代だ。 それにつれて事故も増えた。韓国道路交通公団などによると、2017年の117件から、2023年には約2400件に急増。飲酒運転の摘発も同年に7000件以上あった。利用は原付き免許が必要だが、レンタル業者に確認義務がなく無免許運転も目立つ。無免許の学生が高齢者に衝突し、死亡させる事故も起きている。 現地紙の毎日経済新聞は「SUGA防止法」の動きについて「電動スクーターの事故と安全に対する関心が大きくなった」と伝えた。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。