イスラエル軍とハマスとの戦闘が続くガザ地区では、およそ170万人が住む家を追われ、イスラエル軍が地区の封鎖を強める中で、食料や飲み水、医療物資が不足しています。
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリーニ事務局長は23日の会見で、人道支援物資を運ぶためにガザ地区に入ったトラックの台数が22日には一日で316台に上るなど増える傾向にあり、状況に改善がみられるという認識を示しました。
ただ、UNRWAは、必要な支援を届けるには一日に500台以上が地区に入る必要があるとしています。
また、ラザリーニ事務局長は、多くの住民が避難している地域では、ゴミの処理が大きな課題となっていて、これからの暑さに伴って衛生環境が悪化し、病気がまん延するおそれがあると指摘しました。
一方、イスラエル軍は24日もガザ地区の広い範囲で空爆などを続けていて、ガザ地区の保健当局はこれまでに3万4183人が死亡したとしています。
イスラエル軍は多くの住民が避難する南部ラファへの地上作戦を含めガザ地区への攻勢を強める構えを見せる中、人道危機がさらに深まることが懸念されています。
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