アーリントン国立墓地を訪れたトランプ前大統領=8月26日(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米大統領選の共和党候補トランプ前大統領が、首都ワシントン近郊のアーリントン国立墓地を訪れた際の動画を公開し、同墓地で禁じられた政治活動に当たるとして物議を醸している。民主党候補のハリス副大統領は「神聖な場所を政治利用した」と批判した。  トランプ氏は8月26日、アフガニスタン駐留米軍の撤退完了直前に米兵13人が死亡したテロから3年の節目に同墓地での追悼式典に出席し、遺族らと墓地を訪れた。その様子を陣営が撮影し、TikTok(ティックトック)で公開した。  同墓地では政治活動が禁じられており、職員が注意したところ、トランプ陣営側といさかいが発生。管轄する陸軍が29日「職員が突き飛ばされた。遺憾だ」とする異例の声明を発表した。  ハリス氏は31日、X(旧ツイッター)で「政治の場所ではない」と強調。トランプ氏がこれまでにたびたび軍人らを侮辱してきたとし「自身への奉仕以外のことは理解できない男だ」と糾弾した。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。