台湾の民衆党の柯文哲主席は、台北市長を務めていた2020年に、商業施設の建設計画をめぐり企業側の陳情を受けて容積率を不正に引き上げ便宜をはかったとして、8月31日、汚職の疑いで逮捕されました。

これについて、台北地方裁判所は2日、検察の勾留請求に対し、容疑の説明が不十分だとして保釈金なしで釈放を決めました。

一方、柯主席と同じ容疑で勾留を請求された当時の副市長については勾留を決定しました。

釈放されたあと、柯主席は裁判所に集まった大勢の支持者を前に「携帯電話などが押収され、ストーリーをでっちあげられた。2日間にわたる取り調べは極めて抑圧的で虐待といえるものだった」と述べ、当局の対応を非難しました。

柯主席が率いる民衆党は、与党・民進党と最大野党の国民党の2大政党に不満を持つ人たちの受け皿として支持を集めてきましたが、台湾メディアが8月に行った世論調査では好感度が結党以来最低に落ち込んでいます。

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