ガザ地区中部では、イスラエルとハマスが時間を限って戦闘を一時休止したうえで、国連機関が行うポリオのワクチン接種が2日も続いています。

UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関によりますと、初日の1日には対象となる子どもおよそ8万7000人に接種を行ったということです。

ただ、パレスチナの地元メディアは、2日にかけてもガザ地区各地への攻撃で死傷者が出ていると伝えていて、ワクチン接種に伴って対象地域で確実に戦闘が休止されるか注視されています。

一方で、イスラエルでは1日、人質6人が遺体で発見されたと発表され、停戦と人質の解放に向けてハマスとの合意を求める声が強まっています。

2日には労働組合などが大規模なストライキを行い、公共交通機関が運休になったり、空港では国際線の運航に乱れが出たりするなどの影響が出ています。

停戦と人質の解放に向けた協議について、アメリカのニュースサイト、アクシオスは2日、関係者の話として、アメリカが今週、イスラエルとハマスに最終的な妥協案を示すことを検討していると報じています。

ただ、ガザ地区とエジプトとの境界地帯に停戦後もイスラエル軍が駐留するかどうかをめぐり双方の立場の隔たりは依然として大きく、協議の進展につながるかが焦点です。

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